私にとっての「安心して働ける場所」。
鉄鋼、ITと異なる業界で営業職としての経験を積んできた松村さん。さまざまな経験を踏まえていろんな角度から考えたという転職活動。入社の決め手になったのは何だったのでしょうか。
「本音で話ができた」面談で心が動く
まずは、これまでの職歴を教えてください。
新卒で入社した企業では、鉄鋼メーカーへの耐火物の営業をしていました。そこで6年働いたあと、もともと希望していた鉄鋼メーカーに転職しました。ニッチな市場であるものの世界シェアが6割程あり、影響力のある企業でした。また、ライバル企業が少ないため、営業といっても「セールス」というよりは市場分析やそれを踏まえた生産計画の立案や調整が重要な業務でした。1・2社目では鉄鋼業界で業務を遂行しましたが、次のステップとしては、大学でも専攻しており、もともと好きであった「地方創生(地域活性化)」の分野でした。具体的には、ふるさと納税のポータルサイトを運営する企業に転職し、営業として働きました。
三度目の転職活動にあたっては、どういうことを考えましたか?
3回目の転職、また4社目の就職先でもあるため、さまざまな経験を踏まえて、多角的に検討をしました。仕事内容、待遇、職種など個々の要素には執着せず、全体のバランスを考えました。
また、私には仕事をする上での軸があります。それは、「人が生きる上でなくてはならないもの(社会基盤・生活基盤)」に仕事を通じて貢献したいという思いです。そこからブレなければ、どんな業界でもよいと考えていたため、公共分野にも絞ってもいませんでした。幅広く情報収集・検討をする中で、RKKCSを知りました。最初は「自分の経験を活かせそうだな」と、ふんわりと思ったくらいでした。
RKKCSに入社を決めた理由は?
いちばん大きかったのは、応募の前に受けた「面談」です。RKKCSでは就職のミスマッチを防ぐため、採用面接の前に希望者に対して現場の社員と直接話ができる「面談」の場を設けています。そこで私は営業部の管理職2名と、ざっくばらんに会話をする機会をいただきました。よいところだけではなく、課題となることや、公共営業としての苦労あるあるなど、本当に腹を割った話ができたと感じました。また、その場で、転職活動をしている理由、目指したいこと、やりたいこと、やりたくないことなどの正直な思いも伝え、面談してくださったお二人がそれに対してどう思うかなど、意見のすり合わせができました。
本当に正直な気持ちでの会話を経て「自分に合いそうだな」と感じ、入社を決めました。
取引先が自治体であることも安心材料に。
扱う商材も変わることになりましたが、そこへの不安はありませんでしたか?
その点も面談で事前に会話ができていたので、不安はありませんでした。大きな声では言えませんが、私は自分が納得できる商品やサービスでないと、うまく営業ができません。自分が納得していないと動けないという弱点は面談でもお話しました(その分、納得できると機動力をもって動けるという長所もあります)。「納得できないときは、納得できるまで話をしよう」と言っていただき、今でも覚えている嬉しい言葉でした。また、システム分野は詳しくはなかったのですが、こういった考え方の会社であれば安心できると思いました。実際、RKKCSの製品・サービスは業界シェアも高く顧客からの評判もよいため、この点に関しても入社後のギャップはなく、納得した上で自信をもって働けています。
また、公共分野での営業という点も安心材料でした。今までの経験を踏まえて、公共分野の営業は少し民間とは異なる雰囲気や仕組みがあると思っています。違いを的確な言葉にするのは難しいですが、人情味があふれる自治体職員の方も多くいますし、しっかり会話の時間を持っていただけるのも公共分野の特徴かもしれません。こういった違いも、私にとっては安心材料となりました。
入社後はどのような仕事をしていますか?
フロント営業として自治体のほか、ビジネスパートナー企業の担当をしています。主な業務は、費用や契約に関わる対応です。公共システムにはならではと感じる「制度改正に伴うシステム改修」というものがあり、法制度の改正を踏まえての説明や、適用までのスケジュール調整も営業で行っています。システムの詳細についてはSEにて対応いただけるので、IT に長けていなくても、やっていける環境です。また、ビジネスパートナー(弊社製品を自治体に販売しているいわゆる代理店)企業についても同じです。
また、SEは業務ごとに担当がいますが、営業はすべての業務の対応をするため、業務を横断しての調整や仲介も大事な仕事だと思っています。
これまでの営業経験が役に立っていることはありますか?
コミュニケーション力です。いろいろな環境で経験を積んできましたが、コミュニケーションがきちんととれれば、顧客の意向とのギャップも防げ、会社(組織)としても望ましい方向への舵取りができると思います。このことがわかってからは、多少のことがあっても物怖じすることなく対応できるようになったと思います。
また、公共分野だけではなく、民間企業との業務経験も、多角的に物事を考えるには役立つ経験になったと感じます。
バランスがよく、「いい人」が多い会社。
前職で苦労されたという待遇面はいかがですか?
働く環境として「バランスがよい」と感じています。一長一短はありますが、ルールやマニュアルが決まりすぎておらず、ある程度の裁量がいただけているのも、ありがたいと感じます。一例で残業についていうと、所要時間だけで指摘されるようなことはなく、勉強の時間や意思を尊重してくれます。一方、残業が続くと「早く帰ってリフレッシュすることも大切だよ」と言ってもらえる温かさもあります。そうしたバランスのよさを感じます。
5年後、10年後のキャリアについて、考えていることはありますか?
5年後、10年後というのは私にとってはまだまだ先の話で、正直イメージがつきません。一方、以前は無理をしすぎて、持続するのは辛いと感じることもありましたが、今は無理をしすぎず、長く働ける会社だと感じています。実際に長く勤めている方も多いところも、安心感があります。
将来、どんな働き方をしたいのか、どういう仕事をしたいのか、まだ明確ではありませんが、自分の仕事に納得ができるように、エネルギーをもって働いていきたいと思っています。
最後に、会社の特徴として必ず言いたいのが、本当にいい人が多いことです。ざっくばらんに話ができ、人情味のある温かい方が多いです。自部署だけでなく、他部署の方もよく声を掛けてくれますし、相談にものってもらえます。そういった意味でも安心できる、長く働ける会社だと感じます。