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熊本で就職、その後東京勤務を経て再び熊本に戻り、現在は本社で「次世代システム開発」プロジェクトに挑む赤﨑さん。
地元を離れ東京で働くことについてどう思っていたのか、そこでの経験は今どのように生きているのか、聞いてみました。


次世代システム開発部 開発2課 赤﨑さん
システムエンジニア

2015年4月入社。12月の本配属からマイナンバー制度担当として1年目は開発、2〜4年目はサポートと開発、その後は東京支社で主に関東自治体のシステム運用サポートや新規のシステム導入に携わる。3年間の東京勤務を終え、2021年7月から熊本本社で次世代システム開発部に所属。障害者福祉業務を担う。

忙しくも充実したマイナンバー対応

━━入社のきっかけから教えてください。

元々メディアに興味があって東京の大学に行き、総合情報学科というところで学んでいました。東京での就職も視野に入れていたのですが、採用活動を進めるうち、「やはり地元の熊本で就職したい」と考えるように。RKKCSは求人サイトで見つけ、東京支社で開かれた会社説明会に行ったのが最初です。第一印象は、建物がきれいだなと(笑)自治体様向けのシステムを作っていて全国シェア率も高いと分かり、心惹かれました。プログラミングは授業の課題で軽く触れるくらいでしたが、できれば大学時代の学びに近い分野に携われたら嬉しいと思っていたので、システムエンジニアを志望しました。

━━最初に配属された部署が、マイナンバーのシステムを作る部署でした。

入社前に想像していたのは、既に出来上がっているシステムに生じた課題を解決するようなイメージ。でも当時マイナンバー制度は新しく定められた制度だったため、システムは未完成で、まさに開発中というところだったのが、いい意味で感じたギャップでした。
1年目は新人研修期間の後、開発メインの部署でプログラミングを担当し、2年目からはマイナンバー専門の部署で主にシステム導入サポートを。システムの本格稼働前にお客様による大規模な導入テストがあるのですが、初めて使うシステムということもあって問い合わせが頻繁に入るので、2〜4年目の途中まではひたすら電話対応をし、そこで出た要望から機能を追加したり。この時期はかなり忙しかったですが、毎日が充実していました。

東京での経験を経て大きく成長

━━その頃、東京へ転勤が決まったんですね。

4年目の途中に、東京行きが決まりました。東京にマイナンバー専門の社員がおらず、お客様のサポートが急務だったんです。
話をいただいた時は、せっかく戻ってきた熊本をまた離れることに戸惑いながらも、そもそも入社時に「最初はみんな熊本勤務だけど、場合によっては転勤がある」と聞いてはいたので、今東京を経験しておくのはいいかもしれないと思いました。
ただ少し本音をいうと、不安もありました。東京の方がお客様に求められることが多いようなイメージがあったんです。

━━実際はどうでしたか。

想像していた通り、レベルは高かったです。熊本はメンバーが多いのでチームで協力しながら進められますが、東京は社員が2人のみ。もちろん、熊本本社の管轄する自治体様が100以上あるのに対し、東京支社の管轄は10自治体様くらいという数の差はあるのですが。それぞれが担当自治体様を持ち進行していました。
熊本でサポートというと電話対応や社内でのリモート保守がメインですが、東京ではセキュリティーがより厳しかったり、他会社のシステムも導入されている関係で顧客先に共同の作業場があることがほとんどだったので、直接自治体様まで出向いて対面でコミュニケーションを取りながら、システムを触る必要がありました。

熊本と東京の大きな違いは、人口規模です。熊本管轄の自治体様だと数千〜数万人。対して東京管轄の自治体様は20万人を超えるところがあったりもします。それで何が違ってくるかといえば、例えば役場に訪れる住民が一日数十人と何百人ではシステムの操作性、機能性による影響が大きい。そして住民が多いということはその分職員の数も多くなるので、いかに機能性の高いシステムで職員の業務負担を減らせるかが重要になってきます。求められる対応、スピード感も異なり、顧客ニーズを読み取る力も必要でした。

━━東京勤務の3年間で得たものは。

コミュニケーションの取り方、作業の進め方、判断力といった面で大きく成長できたと感じています。
熊本にいた頃は経験も浅く一人で判断することはなかったのですが、東京では一人で顧客先に行くので、随時自分で判断しながら進めます。より仕事に責任感を持つようになりました。最初は辛いと感じる時もありましたが、特定の自治体様に力を注げることで、いかに信頼関係を結ぶかという面でもとても良い学びになりました。

新たなステージでゼロから挑戦中

━━2021年から再び熊本に

元々、定期面談では熊本に帰りたいと話していて、また今後やってみたい業務を申告するシートにはずっと「福祉」と書いていました。そうしたら弊社が今開発中の「次世代システム」にその分野が含まれており、参画させていただけることになりました。東京に行ったこと自体は全く後悔していませんが、帰れると分かった時は素直に嬉しかったです(笑)
「次世代システム」は、国が進める自治体システムの標準化に伴う開発。現在私が所属する部署では、国が示した機能基準の分析や、それに基づくシステム構築を進めています。対象の項目については2025年を目処にこの新システムに移り変わるので、非常に重要な業務。プレッシャーは大きいですが、その分やりがいも大きいです。

━━次世代システムの開発に、東京での経験は生きていますか?

人口規模の大きな自治体様のシステム運用を経験した分、一つの機能を作る上でも、そこまで加味して考えられるようになりました。次世代システムは人口規模の違いに関わらず、どの地域でも同じように使えるシステムでなければいけません。東京で身につけた広い視野が、より深い分析につながっていると感じます。
まずは次世代システムの開発と運用を成功させたい。これまでの経験を生かしながらキャリアアップし、チームを引っ張っていける存在になれたらと考えています。

━━今後の抱負、学生へメッセージをお願いします。

東京への転勤に関しては、私は大学時代に東京に住んでいたこともあり、そこまで抵抗はありませんでした。
ですが、転勤に不安な気持ちを抱く人もいると思います。ただ実際外に出てみないと、こんな風に視野が広がるということすら気づけなかっただろうなと、私自身実感しています。自分の価値観を広げるには、今いる場所を飛び出して挑戦するのも一つの選択肢かなと思いますよ。