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一度は東京で働いたものの様々なきっかけで熊本へのUターン転職を試み、妻と一緒にRKKCSへ入社した徳冨さん。
故郷に戻った今改めて「転職して良かった」と振り返る現在の働き方、暮らしぶりを聞きました。


システム部 住基内部システム課 徳冨さん
システムエンジニア

前職はアウトソーシングで顧客企業の物流に関するデータ運用サポートに従事。2018年5月にRKKCSへ入社。人事給与チームで職員の採用から退職までの職歴管理に関するシステム保守を担当している。システムに関する問い合わせ対応、データ調査、システム改善の仕様検討が主な業務。

 

お客様の作業を止めないこと、が大前提の仕事

ーーどんなお仕事をされていますか?

自治体職員様の職歴システムの管理をしています。自治体様の問い合わせ対応や、必要に応じてサーバーのデータの調査のほか、不具合がありシステムのバージョンアップが必要な場合はチームでシステムを改修していきます。当社が作った人事給与システムが稼働している自治体様全てが対象なので、北海道から沖縄まで、日々対応しています。

ーー自治体の方と近いお仕事なんですね。

そうですね。直接ご要望いただくことも多いので難しい対応を迫られることもあります。システムで解決できることはお伝えしますが、期待される機能がない場合は代案を提示したり。ケース・バイ・ケースですが、なるべくお客様の作業が止まらないように対応することを大前提にご提案しています。指名での問い合わせが来る時は、やはり頼られていると感じて嬉しい気持ちになりますね。

妻と一緒に転職活動をしてUターンを実現

ーー前職はどんなお仕事をされていたのでしょうか。転職を考えたきっかけは?

東京の会社でシステムエンジニアとして顧客企業に派遣され、企業が持つデータの管理や問い合わせ対応を行っていました。大学では情報工学を学んでいたので、やりたいことと仕事は一致していたのですが、アウトソーシングということもあり、会社への貢献感というか自分の頑張りが何に繋がっているというやりがいを持ちづらかったのが、転職を考えた一番の理由です。3年目が終わるところを一区切りとして転職を考えました。
それと熊本地震も動き出すきっかけの一つでした。妻の実家が地震の被害が大きかった益城町だったので、手伝いのために妻と久しぶりに帰省した時、故郷の良さに改めて気付きました。東京の人混みにもなかなか慣れず、疲れてしまっていたので。

ーーお二人とも熊本がご出身なんですね。

はい。2人とも東京で別々の会社にシステムエンジニアとして採用され、結婚しました。地震の後、「熊本に帰ろうか」と私が切り出し、妻も賛成してくれました。それぞれが熊本の企業を対象に転職活動を始めたので、一番身近なライバルみたいな存在だったんです。しかも東京で開かれた熊本県の企業が集まった合同企業説明会に参加してから、2人とも第一希望がRKKCSになりました。熊本のIT企業として有名でしたし、2人でブースに行くと人事の方が資料の隅から隅まで丁寧に説明してくれたのがとても印象的だったんです。
個別面接の時、ある質問に答えると面接官の方に笑われてしまい、「ああ、きっと妻と回答が被ってしまったんだな」と思ったのはよく覚えています(笑)。そんなこともありながら、無事に夫婦2人とも採用。ありがたかったです。

 

頼れる人が近くにいるという安心感

――熊本に帰ってきてどうですか?

一番良かったと感じるのは、妻の実家の近くに住めるようになったこと。家から車ですぐ行ける距離なんです。義父母とも仲良しなので、1歳半になる娘を連れてよく遊びに行っています。
東京で2人で仕事をしながら子育てするのは大変だろうというのが目に見えていましたし、すぐ近くに頼れる家族がいる今はとても心強いですね。私は家庭を大事にしたいほう。とはいえ会社で頼られるのも嬉しいので、仕事でやるべきことはきちんとしつつ、家庭のイベントにはきちんと顔を出せるような父親になりたいと考えています。できているかは分かりませんが…早く帰れるように頑張ってはいるところです。

ーー仕事はいかがですか。

皆さん良い方ばかり。人が柔らかくて働きやすいです。というか「生きやすい」ですね。仕事の大変さを除いたら、ストレスがないのが魅力です。大変さでいうと、自治体様が相手になるので時間外のお問い合わせもあり、残業ありきというところはどうしても。制度や法律を相手にしているようなものなので、たとえ自治体様が「こうしなければいけない」と言われても、それが制度や法律上正しいのかどうかの確認と、システムはどうする必要があるのかを総合的に判断し、会社の見解として回答しなければいけません。調査に時間をかける必要があるので、自ずと残業も長くなりがちです。

一方でRKKCSは自分たちで作ったシステムを売り込んで、自分たちで受け答えもしている会社なので、そういった意味では「この会社に貢献しているという感覚を持ちたい」という自分の思いと非常にマッチしていました。毎年度末に業績報告があるのですが、やはり会社の業績が良かったと聞けば、「頑張ったもんな」と嬉しく感じます。自分としては、転職は成功したと思っています。暮らしやすさ、生きやすさ、仕事のしやすさいずれも向上したし、給与が上がり金銭面にもゆとりが出てきました。頑張りに応じてきちんと評価してもらえるのも、モチベーションが上がります。

 

評価してもらえるから、次への活力が生まれる

ーー評価といえば、昨年は努力賞も受賞されました。

ある自治体様に旧システムをバージョンアップした新システムを先行導入する案件を任され、そのメイン担当者として受賞させていただきました。
導入したシステムは時間外勤務や休暇に関する申請を電子処理するものだったのですが、時間外勤務は自治体様ごとに運用も異なるので、細かいルールの確認が重要でした。細部まで聞き取りを行い、対象自治体様のご要望に応えながら、他自治体様にも使えるような柔軟性を持ったシステムを実現するため、協議を重ねながら機能を実装、無事導入を成功させることができました。

ーー53課中でたった6人の受賞。評価につながったポイントはどこだと思いますか。

普段、自治体様と打ち合わせをする度に様々なご要望が出てきますが、そこで適当な受け答えはせず、「何とかしてあげたい」という気持ちで対応してきました。おそらくそうした誠意がつながり、評価してもらえたのかなと感じています。会社の創業記念式典で表彰してもらえて、嬉しかったですね。前の会社でもチームでの表彰はあったのですが、個人で見てもらえることはなかったので、きちんと一人一人を見てもらえているんだと、努力が報われた気がしました。「次も頑張るぞ」と張りが生まれましたね。

ーー今後については。

今後の目標は出世です。努力賞を受賞でき、会社から評価してもらえていると自信を持つことができましたが、同時に上司の仕事を見ていると、お客様の要望に対する分析力やシステムの理解力、広い視野での考察力など、まだまだ自分に足りない点が多く見えてきます。今回の努力賞に満足せず、むしろ賞をいただけたからこそさらに自分にできることを増やして、経験と実績を積んでいければと考えています。