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金融システム開発の全てを見届ける。

金融システム部でシステム開発を担う木下さん。
長い開発期間をお客様と密に接しながら過ごす日々を「楽しい」と話す彼は、どんな思いでこの道に入ったのでしょうか。詳しく聞いてみました。


金融システム部 システム1課 木下さん
システムエンジニア

2017年4月入社。10月の本配属以来一貫して銀行の事務集中システムのシステム開発を担う。2年目からはシステム更改のプロジェクトに副担当として従事。現在はシステム1課諸届チームのサブリーダーになり、チームが手掛ける複数のプロジェクトに主担当として携わりながら、進捗管理などを担う。

システム開発に関わる幅広い経験がしてみたかった

━━RKKCSのシステムエンジニアを志望したきっかけを教えてください。

父がシステムエンジニアだったので、パソコンに興味を持ったのは自然な流れでした。父が自宅でよくパソコンを自作していて、私もそれに倣い、小さい頃から自作パソコンを何台か作って持っていました。
最初はプログラミングをしてみたいという気持ちだったけれど、就活する中でそれだけではなくてシステムを作る過程、要件定義や打ち合わせ、システム導入後のサポートまで経験できるところに携わりたいと思うように。RKKCSはまさにそんな会社でした。民間企業では珍しく、メーカーが作ったソフトウェアを提供するのではなくて自社で一貫してシステムの開発、導入、運用保守までを行なっているところが「面白そう!」と。ここなら多くの経験ができそうだと感じ、入社を決めました。

━━どんなお仕事をされていますか。

金融システムの諸届チームで、私を含め8人のメンバーでシステム開発を行なっています。
自分の担当業務は通帳・キャッシュカード等を紛失した際に銀行へ届け出る喪失届や、住所変更・名義変更といった各種変更届などの書類の進捗管理を主におこなう「諸届管理システム」。
顧客である各銀行のご要望を伺いながら、より効率よく処理ができるようなアプリケーション開発を目指し、要件定義から運用保守までの一連の業務に携わっています。

プロジェクトを通して全工程に携われ、仕事への姿勢が変化

━━入社して早い段階で大きなプロジェクトに入られたんですよね。

2年目に、岡山のとある銀行様のシステム更改プロジェクトの副担当になりました。
当社導入システムは、大体7〜8年でシステム更改といって新しいシステムに切り替わります。トータル1年がかりのプロジェクトで、かなり大掛かりなものでした。私自身にとっては全工程に携われる初めてのプロジェクトでもありました。

━━無事に納品できたのですか。

はい。最初は「大丈夫かな」とすごく不安でしたが、1年後、無事トラブルもなく納めることができました。
稼働の立ち会いで一週間ほど現場にいたのですが、今まで頑張って要件を詰めてきたシステムを実際に動かして使っていただいているところを見ていたら、やはり感じるものがあって。「昔より良くなった」「ここの機能が使いやすくなった」との声を聞き、本当に良かったなと。それまでは自分の作業がどうつながっているのか、はっきりと見えていなかったのですが、稼働する瞬間を生で見たその時から、「きちんと一つ一つの工程に責任を持って取り組まなければ」と、仕事に対する姿勢も変わりました。

経験したかったことがまさに今できている

━━改めて、担当されている業務の特徴を教えてください。

私の部門では、プログラミングの実作業以外は、最初から最後まで全て対応しています。
アプリケーションの仕様決めである要件定義でお客様がどういったものを求めていらっしゃるかを擦り合わせ、そこで決めた要件にしたがって画面レイアウトなどを設計、お客様と整合が取れた内容で部内の開発課にプログラム製作を依頼。できたシステムの社内テストから、現地での動作確認、本番稼働の立会い、その後は保守も。最初から最後まで一連の流れに携わることができる。これこそまさに入社前、私が経験してみたかったことです。

━━やりがいや成長を感じる時はどんな時でしょう。

私たちの仕事は銀行のお客様と逐一打ち合わせをしながら進めていきます。銀行様によってシステムの運用方法や事務規定が異なるので、システム部門の方に積極的にヒアリングに行って、一番いい方法を見つけ出しご提案するところにやりがいを感じます。最近では業務知識が深まってきたことで打ち合わせの場でも主体的に発言できるようになり、日々のシステム問い合わせなどにもスムーズに対応できるようになってきました。
また入社5年目になり、リーダーとしての役割も担うようになりました。諸届チーム内だけで10件ほどのプロジェクトが進行しており、メンバーへの業務の割り当てや進捗管理がなかなか大変だと感じます。作業をお願いする立場として、双方の思い描く成果物に相違が生まれないように、メンバーと認識を合わせながら進めています。

最善のシステムが提案できるように

━━金融部門に配属となった当初どう思いましたか?今はどう思っていますか。

金融部門は人数の少ない部署なので、最初は少し驚きました。
ネガティブな感情ではなく純粋に「どんなところなんだろう」という不安です。ただ、実際入ってみたら楽しかったですね。
部内の雰囲気も、困り事があったらグループのメンバーと「どういう対応をしようか?」と集まって話し合ったりすることも多いですし、人数は少ないけれど、みんなで協力して仕事を進めようという空気があります。もちろん仕事じゃない話も普通にしますよ(笑)案外盛り上がります。

━━金融部門のおすすめできる部分は?

各銀行はセキュリティの関係上サーバーを独自で持たれていることが多いので、私たちは出張の機会が多いんです。北は北海道から、南は沖縄まで。金融部門に配属されると、そうしたお客様と会う機会が多く、現場の声が直接聞けるのはいい所だと思います。銀行さんは横のつながりもあるため、「あちらの銀行でこういうシステムが入っていると聞いたけど、うちの銀行にも適用できませんか」といったご相談にお応えすることも多いですし、既存のシステムに対していただいた課題はチームにフィードバックして、そこからアプリケーションのバージョンアップにつなげたりもしています。

━━今後の抱負は。

今、銀行でもIT化が進み、例えば受付も紙ではなくタブレット端末での対応が多くなりました。そういったものを既存の仕組みに取り入れられないかといった要望はかなり増えてきていて、今後も全国的に需要が高くなってくるのではないかと思います。私たちはそうした様々なニーズに答えながら、競合他社と比べても見劣りしない、むしろ大きく突出するくらいのシステムにバージョンアップしていかないといけません。お客様からいただくお声には共通する部分も多いので、そんな声を拾い集め、分析して、より良いものを作っていけたら。私もさらに成長し、お客様にとって最善のシステムを提案していきたいと思います。